マウスピース矯正の基礎知識を知る
表側矯正とマウスピース矯正の違い・比較
表側矯正とマウスピース矯正のどちらで矯正治療をしたら良いのか?と悩んでいる方のための判断基準についてご説明します。
目次
1.表側矯正とマウスピース矯正装置について
1-1 表側矯正とは
歯の表面(表側)にブラケット装置をつける方法です。他の矯正法と比べて、費用が安いのが最大の特徴です。とにかく、少しでも安く歯並びをきれいにしたいという方はワイヤーによる表側矯正という選択肢が最有力です。
しかし、デメリットも多数です。総合的に判断できるように、しっかりと理解して判断することが大切です。
1-2 マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを付けながら、歯並びを良くしていく方法です。マウスピース矯正が登場する前は、“見えない矯正”といえば、裏側矯正でした。
裏側矯正は、費用が高く(約2倍)手が出ないという方が多かったです。しかし、マウスピース矯正であれば、表側矯正と裏側矯正の間くらいの金額でできるため、矯正装置が表側にあると見た目が気になるという方はマウスピース矯正を選択する傾向にあります。
2.メリット・デメリット
2-1 表側矯正のメリット・デメリット
2-1-1 表側矯正のメリット
- 費用が安い
- 出っ歯、受け口、開口でもしっかりと治る
2-1-2 表側矯正のデメリット
- 歯磨きが大変
- 装置の見た目が悪い
- 固いもの等(装置が壊れるため)、食べられないものがある
2-2 マウスピース矯正のメリット・デメリット
2-2-1 マウスピース矯正のメリット
- 装置を付けているのが分からない(直視すれば気づく場合もあるが、見た目に悪くない)
- 装置を食事のとき外すことができる
- 装置を歯磨きのとき外すことができる
- 通院が1か月に1回でなくてもOK
2-2-2 マウスピース矯正のデメリット
- 意思が弱いと失敗する
- 術者(歯科医師)によって失敗する
- 仕上がりが悪いことがある
- 歯肉退縮するケースが増えている
3.表側矯正とマウスピース矯正の違い・比較
3-1 比較一覧表
表側矯正 | マウスピース矯正 | |
金額 | 安い 70~90万円 | 少し高い 80~100万円 |
見た目 | 悪い | ほとんど分からない |
通院 | 毎月 | 1~3か月に1回 |
取り外し | 不可 | 可 |
装着時間 | 1日24時間 | 1日20時間以上 |
対応症例 | 全て | 対応できない症例がある |
仕上がり | よい | 悪いときがある |
3-2 タイプ別おすすめ矯正方法判別
- 1円でも安く矯正したい: 表側矯正
- 完璧にきれいな歯並びしたい: 表側矯正
- 自己管理が苦手: 表側矯正
- 治療するからには最高の仕上がりを求める: 表側矯正
- 食事を楽しみたい: マウスピース矯正
- 歯磨きが苦手: マウスピース矯正
- 仕事など忙しい: マウスピース矯正
- 人前に出る仕事をしている: マウスピース矯正